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2009年9月

日本公認会計士協会主催の『公認会計士を志す人達への特別講演会』に行ってきた。

昨日、東京証券会館で行われた『公認会計士を志す人達への特別講演会』に行ってきました。

前半は、公認会計士の歴史の話などで和やかに進んでおりましたが、講演最後の質疑応答で空気が一転しました。

去年の合格者の方が、現在の会計業界の就職難に対して突っ込みを入れると、会場の空気ががらりと変わり、講演者の方々からは『ついに聞かれたか。。』といった空気が伝わってきました。


就職対策に関する講演者の方々のご回答は以下のような感じでした。

・合格者を増やす前の話では、経団連が一般企業も公認会計士の採用を強化する
 との話だったが経団連が欲しがっているのは、年次を積んだ経験者であって
 合格直後の未経験者ではなかった。

 金融庁や日本公認会計士協会が経団連に対して『話が違う!』と詰め寄ったが
 経団連の態度は現状変更の様子がない。

・監査法人は若いものから採っていくので、若くない人間(28才以上)の採用は
 難しいのが現状
 (コネや人脈を利用したり、語学やITに詳しいなどのフックがあれば可能性はある)

・監査法人の就職には波がある。その間に個人事務所等で会計に携わりながら
 上述のようにコネや人脈を作り、波を待つ


講演者の方々は、現状の就職難を大変憂いていらっしゃるようで、回答からは真剣さが伝わってきました。

ある講演者の方は、質問をされた去年の合格者の方に『よかったら、うちの事務所の面接を受けてください』と言われていました。(講演者の方の内、3名の方は個人事務所を経営されているそうです)


講演後に講演者の方々と個別に話をさせて頂いて感じたことは


合格をしたら自動的に監査法人に就職できるとは考えないこと。

去年までの大量合格、大量採用が異常だったのではないのかな。

一般企業に就職するためには、何十社、多い人では百社以上の企業にアタックしている。

そして、採用されるための努力をしている。

採用される人間は、その企業が欲しがっている人材だ。
(業界の知識、経験がある。その業界、職種で求められるメンタリティを持っている等)

会計業界も例外ではないんだな。

会計業界も欲しがっている人材というものがある。

それに合致しない人間は採用されない。

その条件は以前までは合格のみだったのかもしれないが、もう変わってしまっている。


現在、会計業界が求めている人材は。。
(若い人間ということは省きます。努力では若返れないので)

①倫理観を持っていること

 ・社会人としての基礎がある

 ・健全な生活態度

 ・磨かれた人間性

 ※監査審査会(会計士の仕事を審査する機関)の方のお話によると
  現役会計士の方たちの中には この倫理観が欠如した方もいらっしゃるようです。
  
②自分の売りになるものを持っていること

  例)英語力、ITの知識

 ※合格体験談を話して頂いた方の中には、前職で会計システムの構築をされ
   ていた方がいらっしゃいました。 また、別の方は合格後コンサルティング会社
   に就職し、その後監査法人に移ったとのことです。


そして。。。絶対に会計業界に入ってやるというハングリー精神かなと感じました。

講演者の方々の内3名は、合格当初は就職できず、コネを使ったりしながらパートで監査法人に
潜り込んだりしたそうです。皆さん、現在は自分の会計事務所を経営されています。

ハードな受験勉強に加えて、こうしたアクティブな行動や精神が求められるのは酷なのかもしれませんが、過酷な条件でサバイブしてきた人間の方が成功するのかもしれません。

前述のパートで監査法人に潜り込んだ方は、現在日本公認会計士協会東京会の会長さんです。
この方は29才で当時の2次試験に受かり、パートで働いている最中に、社内の方に麻雀に誘われ、その席で回りの方に気に入られ社員になることができたそうです。(もちろん時代背景が違いますし、仕事面でも評価されていたのだとは思いますが)

また、会計士ではありませんが、GEの元会長であり、フォーチュン誌で20世紀最高の経営者に選ばれたジャック・ウェルチも働き始めた当初は、会社の中の小さな小さな部門からだったそうです。

同じく、フォーチュン誌にて「ビジネス界最強の女性」に6年連続で選出され、ヒューレッドパッカード社で初の女性社長になったカーリー・フィオリーナは、スタンフォード大学を卒業後、UCLAのロースクールを中退し、不動産会社の受付係からキャリアをスタートさせました。


会計業界(というより監査法人かな)の合格直後の就職が難しくなることによって、様々なキャリアドリフトした人間が会計業界に増えることで、業界が活性化、健全化されるのではないかなと感じています。

就職先が見つからない合格者の方達にとっては、気休めにもならないと思いますが、実感としては、苦しい経験を多く積んだ人間の方が人間性に魅力がある傾向があるのではと思います。


とまぁ、感じたことをつらつら書きましたが、僕自身まだまだ合格までの勉強が全然足りていないので、就職のことは気にせずに勉強に専念しつつ、現在の仕事から会計業界に生かせそうなスキルを学び(社会人としての倫理観、IT知識、ハングリー精神)、その間できるだけコネ作りに励もうかなと考えています。

ライフネット副社長の岩瀬大輔さんが著書『金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記』の中で人生観について、このように言われています。


留学するまでの自分は、いつも通過点にいるような気がして

早く次の地点へたどり着きたいと思っていた。

しかし、留学をきっかけとして、人生は旅そのものであることに気がついた。

A地点からB地点へと、少しでも早くたどり着こうとすることが目的ではない。

大陸を鉄道で旅するように、車窓から見えてくる美しい景色、聞こえてくる音

入ってくる匂いを味わい、ともに旅をしている同乗者との会話を楽しむ。

その一分一秒が、旅そのものである。

そのように考えることができるようになってから、多忙な日々の中でも

壮大な目標に近づけない悔しさを感じながらも

どこか、内なる平和さと豊かさを覚えるようになった。


今の僕は、仕事に、勉強に、この先のキャリアにと思い悩むことが多いです。

だけど、こうしようと決めた道を、苦しい苦しいと思いながら進むのではなく、その過程を楽しみながら(今の努力は必ず実を結ぶと信じ)、人生を歩んでいきたいなと考えています。


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人を動かす(って程でもないけど)

『○○さんに確認したいことがあるんです』

『○○さんにちょっと教えて頂きたいことがあるんです』


この言い方の違いだけで、社内の人たちが大分協力的になってくれた。


『確認したい』というと、なんだか自分の仕事をネガティブな意味でチェックされるような気がして、本題の前に相手を身構えさせてしまう気がする。

『教えて欲しい』というと、本題は同じなのに丁寧に話してくれるし、期待よりも多くの情報がもらえる気がする。

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